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渡り腮構法+落とし込み板壁構法

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環境共生型住宅「こがね色の家」は、丹後明恭氏・山辺豊彦氏の考える「渡り腮構法」を参考にして計画しました。木造住宅を構造システムという考え方で構築し、木構造を 構造力学的に明確に表現している構法です。従来の伝統的構法という概念的な括りではなく、渡り腮構法の構造的な特徴を見出し、木の特性に応じた構造システムです。

渡り顎構法~構造システム

1、渡り腮構法による構造システム

渡り腮構法の特徴

木のばらつきという構造的には厄介な性質を、架構の中で解消できるので、木の特性に従う優れた架構方法です。各接合部のかたちが単純であるために、仕口の欠損が少なく木の耐力をフルに使えること、乾燥収縮などの変形に追随しながら耐力を維持できるという利点を活 かして、金物に頼らない構造システムをつくりあげることができます。

『渡りあご構法の住宅のつくり方 木の構造システムと設計方法』丹呉明恭著 / 山辺豊彦著

2、落とし込み板壁構法って?

落とし込み壁板構法とは、板倉構法とも言われ、元々は宝庫や米蔵等の建造に用いられた構法です。代表的な建造物には、国家的宝物を安置していた正倉院があります。この構法は従来の構法と比べて大量の木材を使用する為、優れた断熱性や調湿性、自然素材ならではの 安全性があるのが特徴で、柱に設けた溝に杉板を水平に落とし込む構造は、地震の際に建物に働く水平力に 対して杉板のずれ摩擦が生じてエネルギーを吸収し倒壊を防ぎます。

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落し込み板壁による靭性構造

落とし込み壁板構法は、地震の水平力が働くと下の図のように杉板と杉板の間に摩擦が生じ、その摩擦抵抗により最終変形まで、大きな破壊もなく安定した復元をします。

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落し込み板壁による構造実験

渡り腮構法と落とし込み板壁を組み合わせた構造体の実験(熊本県立大学の実験棟)〜これまで行われてきた落とし込み板の研究では引っかかりによる耐力増加を考慮して板材の間にダボを打ち込むものが多かった が、今回はダボの代わりに雌雄加工を施しました。またなるべく施工の簡便化をはかる為、雌雄加工における溝と実部分を諸塚森林組合加工所にて加工し、現場にて実の一部を切り落として雄加工とし、逆側の溝をほり込んで雌加工とします。

 

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